いずれ訪れる高齢母の介護、同居なのでなおさらです。
すでにボケている点が見受けられ、先日もヤカンの空炊きをやってしまったため、ガスコンロからIHクッキングヒーターに替えました。
介護はプロに任せたほうがいいと思っている私、でも、介護のことを何も知らずに任せるのと、理解して任せるのとでは違うはず、なので、丸投げじゃなく知識として知っておこうと思います。
こちらの本↓と、その他ウェブサイトを参考に「認知症」についてまとめてみました。
認知症は、脳の細胞が死んでしまったり、働きが悪くなったりすることで、生活するうえで支障が出てくる病気です。
=目次=
認知症の初期症状
・物忘れがひどい(記憶障害)
- 今切ったばかりなのに電話の相手の名前を忘れる
- 同じことを何度も言う・問う・する
- しまい忘れ置き忘れが増えいつも探し物をしている
- 財布・通帳・衣類などを盗まれたと人を疑う
・場所、時間がわからない(見当識障害)
- 日付や曜日がわからなくなる
- 約束の時間や場所を間違えるようになった
- 誰と話しているのかわからない
- 慣れた道でも迷うことがある
・判断・理解力が衰える
- 料理・片付け・計算・運転などのミスが多くなった
- 新しいことが覚えられない
- 話のつじつまが合わない
- テレビ番組の内容が理解できなくなった
- 自動改札やATM、電化製品の使い方にまごつく
- 季節に合わせた服装ができなくなる
・人柄が変わる
- 些細なことで怒りっぽくなった
- 周りへの気づかいがなくなり頑固になった
- 自分の失敗を人のせいにする
- 「このごろ様子がおかしい」と周囲から言われた。
・不安感が強い
- ひとりになるとこわがったり寂しがったりする
- 外出時持ち物を何度も確かめる
- 「頭が変になった」と本人が訴える
・意欲がなくなる
- 下着を替えず身だしなみをかまわなくなった
- 趣味や好きなテレビ番組に興味を示さなくなった
- ふさぎ込んで何をするのも億劫がりいやがる
- ぼんやりしていることが多くなった
主な認知症の種類
・アルツハイマー型認知症
アルツハイマー型認知症の占める割合は、認知症全体の70%近くあり、最も多い。簡単に言えば“脳の老化現象”。個人差あり。
アルツハイマーでもタイプが2つある
①おとなしくなるタイプ
家でぼんやりする、買い物に出かけなくなる、何もしなくなるなど。
比較的進行はゆっくりで、口数が少ない、何となく元気がないくらいの状態が続くため、症状がある程度進むまで、周囲が気づかないことが多い。
②周囲を困らせるタイプ「コルサコフ型」
アルツハイマー型認知症の中でも、コルサコフ型といって、徘徊する、大声を上げる、暴言を吐く、ものを盗まれたと思い込んで騒ぐなど、周囲を困らせるタイプがある。
このような症状をBPSDといい、中でも比較的多い症状は「もの盗られ妄想」で、自分がしまったものが見つからない時「あんたが盗った」などという。
が、人格の変化ではなく、病気の症状。
・脳血管性認知症
アルツハイマー型認知症に続いて大きな割合を占めるのが脳血管性認知症。
認知症全体の約20%。
脳梗塞、脳出血、脳動脈硬化など、脳の血管障害によって起こる認知症。
アルツハイマーと同様、進行は遅い。
・レビー小体型認知症
幻覚や幻聴、妄想が多くみられるのが特徴。
また、歩行障害や転倒しやすいなど、パーキンソン病*に似た症状もあり。
*パーキンソン病は、体が固くなり動きづらくなる、手が震える、急に止まれないといった運動の障害がある。
「人に笑われたくない」という感覚
認知症の人は人に笑われたくないという感覚が意外に強い。
支払いの際に計算がうまくできなかったり、小銭の出し方がわからなかったりすると、いくら出せばいいのかはわからないが「お金を払う必要がある」ことはわかるので、ひとまず1万円札など多めに出す。
そうこうしているうちに、財布が小銭だらけになってしまう。
家族と他人の見分けがつかないため、失礼がないようにと誰に対しても敬語を使う。子供にも敬語を使うため認知症だと気づくケースもある。
向き合うしかない「トイレ問題」
認知症の人が失禁してしまう原因
- トイレの場所がわからなくなり、間に合わない
- 尿意、便意の感覚が鈍くなり、トイレに行くという行動が起こせない
- ポータブルトイレを設置してもうまく使えない など
。。・・。・。。・
これはもう悩むより対策を。
→リハビリパンツの活用を提案してみる。介護する側もラク、される側も失敗して叱られるよりストレスがたまらない。
知りたくないけど知っておこう「弄便」のこと
弄便(ろうべん)とは、認知症の異常行動のひとつで、パンツやおむつに出た便をいじってしまう行動のこと。本人は遊んでいるわけではない。
下着に排便した気持ち悪さを何とかしたいがどうしていいのかわからない、か、そもそも便であることが認識できていないという場合が大半。
*こんな状況に出会ったら、一人で抱え込まずケアマネージャーに相談を。デイサービスやショートステイなどを活用するプランを考えてもらうことです。
あとがき
認知症は「もの忘れ」から始まるといわれています。
単なる「もの忘れ」なのか、「認知症によるもの忘れ」なのか、日頃から高齢親を観察できるといいですね。
(あれ?)と違和感を感じたら書き留めておくことです。
この先要介護認定を受けるにしても、日頃の変わった様子などを書いておくことが役に立ちます。
参考:
☆ 家族で確認!認知症チェックリスト 相談-65.net
☆ 認知症のおもな4つの種類・特徴・割合について解説 – 朝日生命
☆ レビー小体型認知症 | 健康長寿ネット